知っ得豆知識

地方交付税６年ぶりに減

　２０１３年度予算案の地方交付税は、前年度比３９００億円減の１７兆６０００億円で６年ぶりに減少に転じました。焦点だった地方公務員給与の削減問題では、自治体に求める削減期間を４月からの１年間ではなく７月からの９か月間に短縮しました。そのため、当初６千億円を減らす予定の地方交付税の減額幅は３９００億円に修正されました。

物価目標２％に

　政府と日銀は２２日、「物価上昇率２％」の目標を盛り込んだ「共同声明」を発表しました。物価目標早期実現の安倍首相の指示によれば、これまで「基金」の枠内で金融緩和を行なってきましたが、２０１４年から無期限緩和となり、お札がだどんどん印刷されることになります。物価があがる以上に賃金も上がらなければ生活は苦しくなる一方です。さらに目標を達成しようと、今よりお金をばらまけば、円安が加速します。そうなれば、輸出で不利になる海外から強い批判を招く結果となります。吉と出るか凶と出るか・・・厳しく見張らなければなりません。

国債発行額５２兆円

　１３．１兆円の補正を含む今年度予算の歳出総額は１００兆円を超えるのが確実になってきました。補正の財源に新たに計７．８兆円の国債を発行する予定です。このため、当初と合わせた借金（国債発行）額は５２兆円に膨らみ、予算を借金に頼る割合は５１．８％になります。民主党政権下では年間の借金額は「４４兆円以下」とする財政規律を設けていました。これで景気が回復しなければ大笑いです。責任をとって腹を切りましょう。それにしましても後世にこれだけの借金を残してよいものか、はなはだ疑問です。

アベノミクスとは

　やたらと「アベノミクス」という言葉を耳にします。この言葉は自民党総裁・安倍晋三が構想する経済政策で、安倍＋「エコノミスト」の造語です。デフレと円高からの脱却、名目３％以上の経済成長の達成などであり、これを実現するための強気な経済政策案が挙げられています。

日本の人口統計

　明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

　総務省と厚労省が３１日人口に関する統計を公表しました。総務省の推計によりますと、総人口は１億２７４７万人で、元旦を２０歳で迎えた新成人は１２２万人（男性６３万人、女性５９万人）。総人口に占める割合は３年連続で１％を割り込んで０．９６％でした。一方、２０１２年の死亡数から出生数を差し引いた人口の自然減が２１万２千人と最多になりました。ご参考までに２０３０年代は多死の時代を迎えるといわれています。