知っ得豆知識

デトロイト市破産

米国は連邦破産法第９章で自治体の破産手続きについて規定しています。米ミシガン州デトロイト市が財政破綻し、１８日、連邦裁判所に破産申し立ての手続きをしました。負債総額は約１兆８千億円を超えるとみられています。日本の自治体破綻では、北海道夕張市が２００７年に財政再建団体となり、負債総額は６３２億円でした。

日本取引所グループ取引開始

東京、大阪両証券取引所は１月に経営統合し、持ち株会社のＪＰＸ（日本取引所グループ）が発足。ＪＰＸは１６日午前、両証券取引所の現物株を取引する市場を東証に統合し、取引を開始しました。今回の市場統合で、東証は１、２部、ジャスダック、マザーズなど五つの市場を持ち、世界の証券取引所ランキングで３位になりました。

医療費の窓口負担

患者が医療機関の窓口で払う額は、６９歳以下の人でかかった費用の３割（小学校入学前は２割、但し、各自治体により助成金制度が有り）、７０歳以上は１割（一定の収入がある人は３割）です。７０～７４歳は法律上は２割ですが、特例で１割に据え置かれています。しかし、田村厚生労働相は９日の記者会見で、来年４月の２割への引き上げ実施を視野に入れて議論を進める考えを明らかにしました。

ＢＳＥ全頭検査終了

 １２年続いてきたＢＳＥ（牛海綿状脳症）の全頭検査が１日、全国一斉に終了しました。自治体は、風評被害を恐れて横並びで検査を続けてきました。その結果、異状が見つけられない若い牛まで検査され、国際的に「非科学的」との批判もありました。自治体が、国の廃止要請を受け入れたことになりますが、生後４８カ月超の高齢の牛の検査は今後も続けられます。

ｉｐｓ細胞、初の臨床

　ｉｐｓ細胞＝人工多能性幹細胞は、皮膚や血液などの細胞に特定の遺伝子を導入し、心臓や神経、肝臓などさまざまな細胞になれる能力を持たせた細胞のことです。山中伸弥・京都大学教授らが２００６年にマウスで、０７年に人の細胞で成功しました。（山中氏は昨年、ノーベル医学生理学賞を共同受賞）この細胞が世界で初めて、人の病気治療研究に使用されることになりました。目の難病・加齢黄斑変性の移植手術が来年にも行われます。

 

略語の意味

　何かと略語の多い昨今です。略語の意味を記述いたします。Ｇ８サミット（主要国首脳会議）、ＯＥＣＤ（経済協力開発機構）、ＩＡＥＡ（国際原子力機構）、ＴＰＰ（環太平洋経済連携協定）、ＥＵ（欧州連合）ＴＴＩＰ（環大西洋貿易投資協定）、Ｇ２０（主要２０か国・地域）。

 

出生率１．４１

 合計特殊出生率は、一人の女性が生涯に産むだろうと想定される子どもの数。その年の１５～４９歳の女性が産んだ子どもの数をもとに算出します。厚生労働省が５日公表した人口動態統計によりますと２０１２年は１．４１で前年を０．２ポイント上回りました。しかし、人口が維持できる水準２．０７にはほど遠い状況です。

復興予算流用

　東日本大震災の復興予算で２千億円がついた雇用対策事業のうち、約１千億円が被災地以外で使われていることがわかりました。被災地以外の３８都道府県で雇用された約６万５千人のうちの被災者は３％しかいませんでした。「ウミガメの保護観察」や「ご当地アイドルのイベント」など他多数に流用されています。私たちも復興税を支払うこととなりましが、その使われ方が信用できません。変な世の中である。

女性手帳配布見送り

　妊娠や出産の知識を広めるために「生命（いのち）と女性の手帳」（仮称）を若い女性を対象に配る案を、内閣府は２８日、事実上撤回しました。少子化対策として検討してきましたが、女性団体などから「生むか生まないかに国が口を出すのか」といった批判を受け、方針を転換しました。女性団体の言い分も理解できますが、何だか世知辛い世の中・・・・・と感じます。

　先週は配信トラブルで投稿できませんでした。ご容赦ください。

「もんじゅ」停止命令へ

「もんじゅ」（福井県敦賀市）は、プルトニウムとウランを燃料に、消費した以上の燃料を生み出す高速増殖原型炉です。青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場とともに、核燃料開発の中核を担ってきました。しかし、原子力規制委員会は近く、日本原子力開発機構に対して、「もんじゅ」の使用停止を命じる方針を固めました。１９９５年にナトリウム漏れで停止。１５年ぶりに運転を再開した直後の２０１０年には、核燃料の交換装置が原子炉容器内に落下し、再び停止しました。その後も内規に違反して1万個近い機器の点検を怠っていたことを重く見て、今回の措置となりました。これまで１兆円近い公費が投じられています。責任は誰がとるの！！