「2020年問題」は団塊世代の高齢化と「多死時代」の到来による諸問題を指します。20年代、団塊世代は後期高齢者になります。高齢化率は30%を超え、毎年の死亡者数は150万人に達して出生数の2倍になるとみられています。
「2030年問題」は未婚や離別、死別による単身世代の急増による諸問題を指します。特に単身化が進むのは、その時期に中高年となる団塊ジュニア前後の男性。60代で見ますと、05年に10%だった1人暮らしの割合は30%に。女性も50、60代で単身化が進み、男女合わせた一人暮らしは4割に迫るといわれています。背景にあるのは未婚率の上昇など。30年の時点で生涯未婚率は男性3割に、女性は2割を超えるとされます。(国立社会保障・人口問題研究所の推計による)