『任期』に『人気』とかけてみましたが、駄洒落を言っている場合ではありません。不景気で就職が内定しない大学生がいっぱいいます。高校生の就職はもっと深刻です。そんな中、『任期制自衛官』への道が「超狭き門」になっています。
『任期制自衛官』とは、高校卒業生らを対象に「2等陸空海士」として採用される自衛官のことを指します。受験資格は18歳~26歳まで。陸自は2年、海自と空自は3年の任期制となっています。初任給は15万9500円。任期満了時には特例退職手当(63万~98万)が支給されるそうです。この任期中に大型特殊運転免許や自動車整備士、その他の免許も業務に応じて取得できます。応募者にとっては、入隊中に取得した資格を任期後に民間企業などへ転職した際に生かせるのが利点でした。自衛隊にとっても、部隊の第一線の人材を確保できる制度として利害が一致していました。しかし、この制度は本人が希望すれば続けることができ、任期満了ごとに退職手当が受け取れます。選抜試験を受けて合格すれば「士」の上の階級の「曹」に昇任できます。曹になると任期がなくなり、定年まで勤務することも可能です。この不景気で退職率は大幅に低下。それに伴い採用倍率は4倍強となり超狭き門となっているのだそうです。
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