財政再生団体の北海道夕張市は、21年度中の策定を義務づけられた財政再生計画の素案をまとめ、1月末から住民説明会を始めました。現状に耐えかねて人口が流出。今回の素案では、老朽市営住宅の再編や医療体制整備など現行計画にない74事業が盛り込まれているそうです。街の存続をかけた苦渋の決断なのでしょう。但し、これらの事業によって、赤字解消期間は現行計画の残り15年から19年に延びる結果となりました。
一時は353億円の累積赤字を抱えていた同市は、これまでに予定以上の31億円の赤字を解消しました。行政サービスや職員の待遇を切り詰めて頑張っているようですが、長引けば「職員の退職」「人口の流出」は避けられません。いよいよ正念場を迎えることとなりました。
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