パソコンや携帯電話、ゲームにいたるまでの電子機器を動かす上では必ず、文字や画像といった情報をためておく「置き場」が必要になります。この役割を担うのが半導体メモリーです。このうちDRAM(随時読み出し書き込み半導体メモリー)は安く大容量を実現できるため、あらゆる電子機器に使われています。
DRAMUは、かつて日本メーカーが世界を圧倒していた半導体メモリーです。現在同製造で世界3位のエルピーダーメモリ(東京都中央区)は27日、会社更生法の適用を東京地裁に申請して倒産しました。同社はNECと日立製作所のDRAM事業を統合して1999年に発足。2003年には三菱電機の同事業も吸収しました。公的資金投入金額は300億円。うち最大280億円は戻ってこない可能性がある。『モノづくり日本』の真価が問われる正念場の時代となってきました。
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