内臓に脂肪が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥満)によって、さまざまな病気(肥満症や高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病)が引き起こされやすくなった状態を『メタボリックシンドローム』といいます。
これまで日本独自の診断基準がありませんでしたが、05年4月に開催された第102回日本内科学会総会において、待望された日本独自の『メタボリックシンドロームの定義と診断基準』が発表されました。この診断基準では、内臓脂肪の蓄積が必須項目と位置づけられ、他の三つの項目のうち二つ以上を満たしている場合には「メタボリックシンドローム」と診断されます。
内臓脂肪の蓄積は、ウエスト径(へその高さで測る)で判定します。男性85cm以上、女性90cm以上を基準値としています。選択項目には、高トリグリセライド血症かつ/または低HDLコレステロール血症・最大血圧かつ/または最小血圧・空腹時高血糖があります。
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