一般的に日銀短観の名で知られていますが、『全国企業短期経済観測調査』が正式名。日本銀行が四半期ごとに公表している統計調査のことです。その発表は、日本の経済状況を測る手がかりとして国内外の市場関係者から注目を集めるため、株価や為替レートなどに大きな影響を及ぼします。全国にある資本金2000万円以上の民間企業約21万社の中から、約1万社程度を抽出する標本調査方式です。(2、5、8、11月に調査)
今月15日に公表された日銀短観は、調査期間が11月10日~12月12日で、対象企業数は1万409社によるものです。企業の景気に対する見方を示す業況判断指数(DI)のうち、日本経済の牽引役である大企業製造業のDIはマイナス24になりました。前回の9月調査から21ポイント悪化して、1974年のオイルショックに次ぐ過去2番目の下げ幅となってしまいました。国内の景気が急激に悪化していることが裏付けられました。(業況判断DIは景況感を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を差し引いた指数)
コメント