明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
実働が8時間や9時間でも、家を出てから帰宅するまでの拘束時間は何時間くらいになっているのでしょうか?国土交通省の資料によると首都圏の平均的な通勤時間は67分で、近畿・中京圏でも60分を超えています。(片道計算による)これは平均の話ですから、当然、片道1時間半・2時間の人もいるわけです。総務省統計によると、東京の男性の場合、帰宅時間は平均して午後9時近く。もっと遅い人はざらにいるでしょう。これらの労働環境は19世紀ヨーロッパ並みの酷働といわれています。スウェーデンと比較してみるとその違いは際立っています。ストックホルムでは男性の平均帰宅時間は5時11分で、6時頃には男性の70%近くが帰宅しているそうです。東京でその時間に帰宅している男性は7%程度です。7時頃には23%程度になるそうですが、60%以上の帰宅は8時以降なのです。失業者が急増していますが、労働環境の改善やワークシェアリングを本気で考えなければならない、今年はそんな元年なのかも知れません。
今年一年がよい年でありますように。ご多幸をお祈りいたします。