「経済危機対策」として過去最大の13.9兆円の国費を投入する09年度補正予算案を巡る国会論戦が始まりました。
予算案には、エコカーや新型テレビ・施設の新築など省庁自らの費用が3800億円分盛り込まれていることが分かりました。それだけではありません、予算全体の約2割に当る2.9兆円が独立行政法人と公益法人への支出。そして、支出先に在籍している天下り官僚は判明しているだけで906人。さらに驚くべきことに、新設分も含めて58基金に予算全体の3割4.6兆円の資金が投入されています。基金に投入される資金は、今後数年の間に霞ヶ関の裁量で使われていきます。独立行政法人・公益法人・基金への支出だけで合計7.5兆円。予算の約半分となります。今年度の国債発行総額は50兆円を超えるといわれています。税収見込みは46.1兆円程度。戦後初めて国債発行額が税収を上回ることになりそうです。
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