知っ得豆知識

普通交付税が増

　税収の落ち込みなどにより、地方自治体の財源不足を補う普通交付税の総額は前年度比2.7%増の１４兆８７１０億円と２年連続で増となりました。（２８日閣議での０９年度普通交付税大綱報告から）

　総額のうち道府県分は0.8%増の８兆６２３億円、市町村分は5.1%増の６兆８０３７億円。都道府県の不交付団体は法人２税（法人税・住民税）が大幅に落ちた愛知県が交付団体となりましたので、東京都だけとなりました。失業率にも歯止めがかかりません。生活保護者も増える一方です。おそらく、来年度は公務員の皆さんの給料ダウンも加速しますよ！

２４年連続世界一

　日本人の２００８年の平均寿命は女性が86.05歳、男性79.29歳で、いずれも３年続けて過去最高を更新しました。16日、厚生労働省が公表した「簡易生命表」で分かりました。女性は２４年連続で長寿世界一。男性は前年の３位から４位に順位が下がりました。

　平均寿命の男女差は6.76歳。国際比較では、女性の２位は香港で85.5歳、３位がフランスで84.3歳でした。男性の1位はアイスランドで79.6歳、２位は香港とスイス（０７年）がともに79.4歳で並びました。（簡易生命表：各年齢の人が１年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかの期待値を表す「平均余命」について厚生労働省が毎年公表している指標）

出口調査

　元旦の『今週の玉手箱』では、“選挙が続々”と銘打って配信しました。此処のところ、読者や友人の皆さんから「本当にそうだったんですね！」、とのお話をいただきます。それだけ選挙に関心の目が向けられているのでしょう。

　出口調査（でぐちちょうさ）とは、選挙の結果を事前に予測するため、投票所の出口で、投票した人に直接、投票行動を質問して調べることです。最も精度の高い選挙結果の予測ができる、といわれています。１９５７年にＮＮＮが最初に行ったのが元祖といわれています。事実でしたら、アメリカでの最初の出口調査と考えられる１９８０年のアメリカ合衆国大統領選挙におけるＮＢＣのものよりも早いことになります。調査結果の発表による投票行動の変更を防止するために、調査結果の発表は投票締め切り時刻丁度かそれを過ぎてから発表されます。しかし昨今では、投票前のアンケートや経験則をフルに活用した事前の情報合戦が常道化しています。今回の都議選では、時期『衆議院選挙』の出口調査も並行して行われたそうです。

全国初、携帯規制条例

　６月２９日、石川県議会で小中学生に携帯電話を持たせない「保護者の努力義務」を盛り込んだ「いしかわ子ども総合条例」の改正案が賛成多数で可決されました。施行は来年１月からになります。罰則規定はありませんが、子どもの携帯所持の制限に踏み込んだ条例は全国初となります。

　この条例には賛否両論。全国での実施可否の影響も強いため、県は今後、市町村教育委員会やＰＴＡに協力を要請し、保護者や関係業者への説明会、パンフレットによる広報などを進める方針です。

シーリング

　予算の枠組みを示す概算要求基準をシーリングといいます。シーリングは、各省庁が予算を要求する前に財務省が分野ごとに設定する上限額で、最大の歳出項目の社会保障費は25.9兆円。高齢化などによる自然増を１兆9000億円と見込み、「骨太方針０６」を踏まえて続けてきた自然増の2200億円分抑制はやめることになりました。（他の項目状況は記述割愛いたします）

　１０年度予算のシーリングは、国債費などを除く一般歳出は、09年度当初予算より9400億円多い52.7兆で過去最大となります。シーリングは７月１日に閣議了解し、各省庁が８月末までに予算を要求します。但し、民主党中心の新政権が誕生した場合は、今回のシーリングは大きく変更される可能性があります。