米国の中央銀行「米連邦準備制度理事会(FRB)」は景気をよくするために米国債などの資産を買って、大量のお金を市場に流す「量的緩和」策を続けてきました。その目的は①雇用の最大化 ②物価の安定にあります。米国は景気がよくなって失業率も下がってきたので、1月から市場に流すお金の量を段階的に減らし始めました。FRBが流してきた「緩和マネー」は、金利が低い先進国から金利が高くて利ざやが稼げる新興国へ流れ込んでいました。ところが、緩和縮小で市場に流れるお金が減るとの観測から、投資家がお金を引き上げ始めました。そのため、アルゼンチンやトルコなどで通貨が急落したのです。
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