知っ得豆知識

男女平等ランキング

　ダボス会議で知られる世界経済フォーラム（ＷＥＦ）は２６日付けで、各国の男女格差（ジェンダーギャップ）を比較した今年の報告書を発表しました。①経済活動への参加と機会　②政治への参加　③教育　④健康と生存率　の４分野の計１４項目で、男女平等の度合いを指数化して順位を決めます。日本は前年の１４５カ国中１０１位から、世界１４４カ国中１１１位と大きく順位を下げました。主要７カ国（Ｇ７）では最下位です。

　上位はアイスランド、フィンランド、ノルウエー、スウェーデン、ルワンダの順で、米国は４５位、中国は９９位でした。日本は教育や健康の分野では比較的格差が小さいが、経済と政治の両分野は厳しい評価を受けました。

 

配偶者控除存続へ

　政府・与党が、所得税の配偶者控除廃止を来年度は見送ることになりました。女性の就労を妨げているとの指摘を受け、働き方にかかわらず受けられる「夫婦控除」への衣替えを視野に入れていました。代わりに配偶者控除を受けられる人を増やし、パートの人らの年収の「１０３万円の壁」を引き上げることを優先する方向で調整が進みそうです。

高齢者は何歳から？

　厚労省が２月にインターネットを通じて、４０歳以上の男女３０００人を対象に調査を実施しました。何歳から高齢者になると思うかの問いに対して、「７０歳以上」が最も多い４１．１％で「６５歳以上」が２０．２％、「７５歳以上」が１６．６％、「６０歳以上」が９．８％と続きました。世界保健機関（ＷＨＯ）が高齢者と定義している「６５歳以上」と答えた人は２割程度でした。６５歳以上で働いている人は２０１５年には７４４万人いて、労働者の総数に占める割合は１１．３％に上りました。

高齢者の年齢（年代）別割合

　６５歳以上の男性は１４９９万人（男性人口の２４．３％）、女性は１９６２万人（女性人口の３０．１％）。年齢別では７０歳以上が２４３７万人（総人口の１９．２％）、７５歳以上が１６９７万人（同１３．４％）、８０歳以上が１０４５万人（同８．２％）でした。（２０１５年国勢調査の速報値をもとに推計）

高齢化率２７．３％

　６５歳以上の高齢者人口（１５日現在）は推計で３４６１万人で総人口に占める割合（高齢化率）が２７．３％にのぼりました。  前年から７３万人、０．６％増え、過去最高を記録しました。（総務省が１９日の「敬老の日」に合わせて発表した数値による）国立社会保障・人口問題研究所のこれまでの推計では、６５歳以上の高齢者が総人口の３割を超えるのは８年後の２０２４年とされています。

措置入院

　精神障害が原因で本人や他人を傷つける恐れがある場合、本人の同意がなくても精神科病院に入院させることができる仕組み。指定医が保健福祉法に基づいて診察し、その結果を踏まえて知事か政令指定市長が決めることができます。相模原市の障害者施設での殺傷事件を受けて、措置入院中や退院後の対応のありようが問われています。

海の４エリア

　その力の大きさによって、海は大きく４つのエリアに分類できます。それぞれ領土からの距離で決めています。①領海（１２海里＝約２２．２㌔）は領土から一番近い場所で海の領土　②接続水域（２４海里＝約４４．４㌔）は領海の外側に接している場所　③排他的経済水域（ＥＥＺ）（２００海里＝約３７０．４㌔）は領土から続く一番範囲の広い場所　④公海はどこの国からの影響を受けずに一番自由に航行でき、誰のものでもない場所　を指します。

年金運用で大損

　国民年金や厚生年金を運用する年金積立金運用独立行政法人（ＧＰＩＦ）が２６日、２０１６年４～６月期の運用結果を発表しました。赤字は５兆２３４２億円にも上ります。１６年１～３月期も４兆７９９０億円の赤字でしたから、半年間の損失額は１０兆円に膨らんだことになります。ずさんな運用に国民はもっと怒るべきです。

フードバンク

　企業や個人から寄贈された食品を生活に困った人や福祉施設などに無償で提供する取り組みのことです。賞味期限が切れていないのに包装の破損や規格外などで捨てられる食品を減らし、困窮者に食糧支援する意義があります。昨年４月に生活困窮者自立支援制度が始まった背景を受けて全国に広がりつつあります。

平均寿命を更新

　２０１５年の日本人女性の平均寿命は８７．０５歳、男性は８０．７９歳で、いずれも過去最高を更新しました。女性は香港に抜かれて４年ぶりの世界２位、男性は３位から４位に下がりました。前年と比べて女性が０．２２歳、男性が０．２９歳延びました。男女ともがん、心疾患、脳血管疾患の「３大疾患」による死亡が減ったことが大きいといいます。（厚生労働省が２７日発表の「簡易生命表」より）