夕張市の財政破綻は多くの自治体にショックを与えた、と私は思っています。でも、研修先で窺う限り、自分の自治体に限ってそんなことはあり得ない、と思っている職員が圧倒的に多いのが現実です。自分の台所事情(財政状況)がよく分かっていない管理職も多々見受けられます。
自治体の財政(経営)状況を見る指標には、『経常収支比率』『財政力指数』『実質公債費比率』などがあります。但し、これだけでは正確に把握できる指標にはなりません。最近では『隠れ借金指数』という数値も指標に加わったそうです。さらに、土地開発公社などが抱える『塩漬けの土地(利用見込みの立たない資産)』の有無も考慮しなければなりません。表面化せずにいて恐ろしいのが『積立金』の目減りです。多くの自治体でこの積立金が底をつく危機に直面しています。他人事と思わないで、しっかりと経営感覚を身につけたいものです。
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