現行の特例法の期限が切れた10月末以降、自治体合併をどうするのかが焦点となっていました。首相の諮問機関の第29次地方制度調査会は「平成の大合併を一区切りすることが適当」という答申をまとめました。これを受けて政府は、財政支援策をテコに10年間進めてきた合併運動の旗を降ろすことになります。
日本地図を大きく塗り替えた『平成の大合併は』。99年に3232数えた市町村が来年3月には1742になる予定です。一方で、1万人未満の小規模自治体が471あること、合併めざす自治体がなお多いことなどを課題にあげ、合併しやすい制度を残しつつも、自治体行財政の基盤の強化策を、広域連合重視に切り替えていく方針だそうです。合併とは何だったのだろうか。合併によって自治体はどう変わらなければならないなのか。年の瀬に真摯に考えてみたい、そんな気がいたします。
今年度、最後の配信となりました。どうぞ、よい年末・年始をお過ごしください。来年もよろしくお願いいたします。